ペットシッター日記|夏のお留守番で大切にしていること安心してお出かけいただくために

夏休みやお盆は、ご旅行や帰省など、お出かけが増える季節です。

「留守番中、暑くないかな」
「ちゃんとごはんを食べているかな」

そんなふうに、大切な家族のことが気になってしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。

あんみペットシッターでは、その子が

いつもの暮らしを、いつものように過ごせることを何より大切にしています。

今回は、夏のお留守番で気をつけていることをご紹介いたします。


エアコンは「消さない」が基本

夏のお留守番では、室温管理がとても大切です。

犬や猫は人よりも暑さに弱く、熱中症のリスクも高くなります。

ただ、猫の中にはエアコンの風や冷えが苦手な子もいます。

そのため、お部屋全体を均一に冷やすだけでなく、

  • エアコンの風が直接当たらない場所
  • キャットタワーや棚の上など、少し高い場所
  • 毛布やベッドで体温調節ができる場所

など、自分で過ごす場所を選べる環境を用意してあげるとさらに安心です。

「涼しい場所」と「少し落ち着ける場所」の両方があることで、その子が心地よい場所を選べます。

また、お部屋の温度だけでなく、日差しが入る時間や風通しも確認しながら、その子が安心して過ごせる環境を整えておきましょう。


お水は一か所だけにしない

万が一、お水の器を倒してしまったときのために、できればお水は、複数か所に用意しておくと安心です。

いつも過ごしている場所と、少し離れた場所に置いておくことで、

自然と水分補給がしやすくなります。


ごはんは少し余裕をもって

交通状況や急な天候の変化など、思いがけないことが起こる可能性もあります。

いつもより少し余裕をもってフードをご用意いただくことで、万が一の際にも安心につながります。


カーテンと日差しも忘れずに

朝は快適でも、お昼になると強い日差しが入るお部屋もあります。

時間帯によって室温は大きく変わるため、必要に応じてカーテンを閉めるなどの工夫もおすすめしています。


誤飲につながるものは片付けておきましょう

充電ケーブルやお菓子、ビニール袋、小さなおもちゃなど、普段は気にならない物でも、

お留守番中には思わぬ事故につながることがあります。

出発前に、お部屋をひと回り見渡してみるだけでも安心です。


雷や花火が苦手な子は教えてください

夏は雷や夕立、花火の季節でもあります。

音に驚いて隠れてしまう子や、不安になってしまう子も少なくありません。

「この音が苦手」
「この言葉をかけると落ち着く」

そんな普段の様子も、ぜひ事前に教えてください。


見守り家電があると、さらに安心です

最近では、

  • ペットカメラ
  • 室温・湿度が確認できる温湿度計
  • 外出先から操作できるスマートエアコン

などを導入されているご家庭も増えています。

ペットカメラがあると、安心がひとつ増えます

私自身も、みぃ(Mダックスフント)と暮らしていた頃は見守りカメラを使っていました。

特に東日本大震災の頃は、「今どうしているだろう」と心配になることも多く、

画面越しにみぃの姿を確認できるだけで、気持ちが少し落ち着いたことを覚えています。

だから私は、ペットカメラは、安心のためのものだと思っています。

シッターがお世話に伺っている時間はもちろん、そのあと普段どおり眠っている姿や、

お気に入りの場所でくつろいでいる様子を見ることができるだけでも、

「元気そうでよかった」と安心できます。

大切なのは、「ちゃんと見守れる環境がある」という安心感です。

お出かけ先からお部屋の様子を確認できることで、飼い主さんも安心して過ごすことができます。

ペットカメラは、大切な家族が安心して過ごしていることを確認するための心強い味方。

そんなふうに活用していただけたら、とてもうれしく思います。

もちろん、こうした設備がなくてもお世話はできますので、ご安心ください。


お世話の様子は写真と一緒にご報告します

お世話が終わった後は、

  • ごはん
  • お水
  • 排せつ
  • お散歩
  • その日の様子

などを、写真と一緒にご報告しています。

「元気そうで安心しました。」

そんなお言葉をいただくたびに、この仕事をしていて良かったと感じます。


いつもの暮らしを、いつものように

ペットシッターのお仕事は、特別なことをすることではありません。

その子が安心できる毎日を、できるだけ変えずに過ごせるよう寄り添うこと。

それが、私が一番大切にしていることです。

旅行や帰省から帰ってきたとき、

「ただいま。」

その声に、いつもの笑顔で迎えてくれる。

そんな当たり前の毎日を守るお手伝いができたら、とてもうれしく思います。

どうぞ安心して、いってらっしゃい。🌿

夏休み期間中も、ご予約状況に応じてお伺いしております。

初めてご利用の方は事前のお打ち合わせが必要となりますので、

お日にちに余裕をもってお気軽にお問い合わせください。

ペットシッター日記|実家の3匹の猫たち、それぞれのペース

わたしの実家には、3匹の猫が暮らしています。

みんな野良出身で、人は苦手。

でも、それぞれにしっかり個性があって、見ていると飽きません。

たから・17歳——おっとりマイペースの長老

17歳のたからは、実家の長老です。

食べるのもマイペース、動くのもマイペース。そしてよく寝る。

急ぐ様子はまったくなくて、すべてが自分のペースで進んでいきます。

夜は決まってお母さんと一緒に寝る、甘えん坊な一面も。

長年一緒に暮らしてきた信頼関係がそこにあります。

17歳というシニアの年齢になっても、自分のペースをしっかり持っている。

そのおっとりとした姿や動じない心は、なんだか人生の先輩みたいです。

みらい・15歳——こだわり派のベランダ好き

15歳のみらいは、ベランダに出るのが大好きな子です。

外の空気を感じながら、自分の世界を楽しんでいますが

飽きると「窓開けて!」とにゃーにゃー騒ぎます。

そんなみらいは、食べ物へのこだわりが強く、食べさせるのにひと苦労。

「これじゃない」と思ったら、ぷいっとそっぽを向いてどこかへいってしまいます。

シニアになっても自分の意思をしっかり持っている、芯の強い女の子ですが

これは気分じゃないと言って食べたかったくせに

お腹は空くらしく、台所に立っているわたしにすり寄っておねだりをしてくるのが

とてもかわいいです。

にゃんプロ中

ちょこ・3歳——朝から全力の食いしん坊

3歳のちょこは、3匹の中でいちばん若く、とにかく元気いっぱい。

夜中の一人運動会をして、お母さんにしょっちゅう怒られています。

なので毎日、朝ごはんが待ちきれず、「ニャニャー!」と元気に催促。

たからやみらいのおっとりした雰囲気とは対照的に、ちょこはいつも全力。

3匹の中で一番賑やかな存在です。

ただ末っ子なのでごはんがもらえるのは一番最後。

ニャーニャーの声が毎朝響き渡っています。

みんな人間が苦手。でも・・・「なんだ、お前か」といわれる私

冒頭でもお伝えした通り、3匹とも野良出身なので、人間がとにかく苦手です。

お母さん以外にはなかなか心を開かず、帰省するたびに、お母さんは

「猫たちがストレスを感じていないかな」と気にしています。

でも、不思議なことに、わたしは最初から受け入れてもらえました。

同じ部屋に居て遊ぶことも撫でることも、一緒に寝ることもできました。

帰省すると、部屋に入ったわたしを見て3匹が顔を上げます。

一瞬こちらを見て──

「なんだ、お前か。」

そんな顔をして、また何事もなかったようにごろん(笑)。

野良出身で人が苦手な子たちだからこそ、

この「逃げない」という反応が、わたしにはとても嬉しい出来事なんです。

また来たのか

3匹それぞれのごはん事情

多頭飼いで特に気をつけたいのが、ごはんの管理です。

たからはマイペースなので食べ終わるまで時間がかかります。

みらいは気に入らないと食べないこともあります。

ちょこは早食いで、隙があれば他の子のごはんまで狙う勢い(笑)

食べるスピードも食欲もみんな違うからこそ、それぞれの様子をしっかり見ながらお世話をすることが大切です。

特にシニアのたからとみらいは、きちんと食べられているか、お水をちゃんと飲んでいるのか

暑いのか、寒いのか、トイレもちゃんとしているかを、いつも気にかけています。

その子だから、大切にしたいこと

同じ猫さんでも、性格も、食べ方も、好きな場所もみんな違います。

ペットシッターとしてお世話をするときも、「ワンコだから、猫さんだから」ではなく、

「その子だから」を大切にしています。

懐いてもらおうと急ぐのではなく、その子のペースをちゃんと尊重すること。

「この人なら大丈夫」と思ってもらえる関係を少しずつ築いていくこと。

実家の3匹は、そんな大切なことを教えてくれました。

野良として生きてきた強さと、今は家の中で安心してごろんと眠る姿。

そのギャップが、わたしはとても愛おしいなと思っています🐱

おまけの夏に落ちているたからさん。

心地良さそうで何より。

ペットシッター日記 | 夏のお散歩やお出かけ、わが家の工夫

夏のお散歩は、時間帯と地面の温度そして湿度が命です。

どんなに元気な子でも、真夏の昼間のお散歩は体への負担が大きい。

ペットシッターとして、また愛犬みぃと過ごした経験から、

夏の外出で気をつけていたことをお伝えします。


散歩に行く時間について

朝は遅くとも7時前までに。

それ以降は気温も地面の温度もどんどん上がっていくので

その日の気温や湿度によっては、お日様が出る前の早朝が一番安全なこともあります。

ただし暗い時間帯は安全面への注意も必要なので、明るさと気温のバランスを見ながら

判断してくださいね。

そして、夕方は要注意です。

日が暮れても地面が熱いことが多いので、

「暗くなったから大丈夫」と思いがちですが、アスファルトは日中の熱をたっぷり蓄えているんです。

必ず手で地面を触って確認してから出発してください。

手で触れて熱いと感じるなら、ワンちゃんの肉球にとっても熱いということ。

特にダックスフントやコーギーのようにお腹が地面に近い犬種は、

地面からの熱をダイレクトに受けやすいので要注意です。

もし可能なら土や芝生が多く風通しのいい場所を選んでください。

わんちゃんの毛色によって、熱の吸収率が違います

意外と見落としがちなのが、毛色による熱吸収の違いです。

黒や濃い色の毛は太陽の熱を吸収しやすく、白や淡い色の毛は熱を反射しやすい傾向があります。

みぃ(ダックスフント)は黒い毛が多い子だったので、

お散歩のときは淡い色のお洋服をわざと着せていました。

少しでも被毛からの熱の吸収を軽減するための工夫です。

もともとお洋服が苦手だったみぃも、お散歩のときはしぶしぶ着てくれていました。

きっと涼しくなることをわかっていたのかもしれません。

濃い毛色のワンちゃんを飼っている方は、夏の外出時に淡い色の洋服を取り入れてみることもひとつの対策です。

また、皮膚が弱いコもお洋服はとても大切な皮膚の保護になります。

着やすいものを用意しておくと良いかもしれません。


日中動物病院やトリミング、どうしても出かけなきゃいけないとき

夏の暑い時間帯でもどうしても外出しなければならないことがありますよね。

そんなときのわが家の工夫は、カートに保冷剤を入れること。

タオルで包んだ保冷剤を2〜3個カートの中に入れて(おすすめは側面)、その上にワンちゃんを乗せます。地面の熱も直射日光も避けながら、涼しい空間で移動。

たまに私もカートの中に自分の腕を入れて涼をとっていました(笑)


暑さ対策グッズの選び方

今やたくさんのグッズがありますが、一番オーソドックスな保冷マフラーや、

大型犬には保冷ハーネスもおすすめです。

首回りや体幹を冷やすことで、効率よく体温を下げることができます。

一方で、濡らして気化熱で冷やすタイプのグッズですが、とても良いと思うのですが

場合によっては、真夏の炎天下であっという間に蒸発してしまいます。

気温によっては効果が短く、濡れたままになることで逆に不快になることも。

真夏はなるべく保冷剤タイプを選ぶのがおすすめです。


水分補給はこまめに

外出中は、人もペットもこまめな水分補給を心がけてください。

ただ、緊張や暑さで飲んでくれないこともありますので、

そんなときは無理に飲ませようとせず、口元を濡らしてあげたり、

体を濡らして気化熱で体温を下げる工夫を。

飲む飲まないにかかわらず、水を用意しておくことが大切です。


熱中症のサインを見逃さないで

以下のサインが見られたらすぐに涼しい場所へ移動して、体を冷やしながら動物病院へ。

  • ぐったりしている
  • よだれが大量に出ている
  • 呼吸が荒い、ぜいぜいしている
  • 足元がふらつく

熱中症は進行が早いので、「おかしいな」と思ったら迷わず動物病院に連絡してください。


暑い季節のお散歩は、少しの工夫で安全に楽しめます。

時間帯、地面の温度、毛色への配慮、水分補給——

この4つを意識するだけで、ワンちゃんの夏の負担はぐっと減ります。

飼い主さんも一緒に、無理せず楽しい夏を過ごしてくださいね🌿

ペットシッター日記|いのちのバトンシリーズ

いのちのバトン 第5回(最終回)| いのちのバトンをつなぐ

長いシリーズを最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

震災のこと、みぃのこと、タッチケアのこと

——これまでお話ししてきたすべてが、最終回のこのテーマにつながっています。

「いのちのバトン」

この言葉は、あんみの活動の中で、とても大切にしている想いです。

守られている命のそばで働くということ

ペットシッターとしてお預かりする子たちは、安心できる家があり、帰りを待つ家族がいます。

その「守られている命」のそばで仕事ができることは、本当にありがたいことです。

食べること。

眠ること。

安心して毎日を過ごせること。

それは当たり前のようで、本当はとても尊いことでした。

みぃとの時間の中でも。

震災で保護された動物たちとの出会いの中でも。

私は何度も、「安心して生きられること」の大切さを教えてもらってきました。

それと同時に、たくさんの人たちのやさしさにも支えられてきました。

現地で動いてくれた人。

保護を続けてくれた人。

寄付を届けてくれた人。

祈り見守ってくれた人。

誰かひとりの力だけではなく、たくさんの想いが少しずつつながって、命は守られていました。

だからこそ思ったのです。

この売上の一部を、今、守られていない命のために使えないだろうかと。


そして、いのちのバトンになる

あんみでは、ペットシッターの売上の一部を、保護犬・保護猫など守りを必要としている命へのチャリティーとして寄付しています。

寄付は、一人で抱えるものではなく、想いを共有するものだと思っています。

あんみを選んでくださる飼い主さんもまた、その支援の輪の中に入ってくださっています。

特別なことはしなくていい。

大きなことはできないかもしれません。

けれど、

今、目の前にいる子を大切にすること。

そのやさしさを、これから出会う命へ少しずつつないでいくこと。

それが、あんみにできる「いのちのバトン」だと思っています。

犬や猫たちは、今日をまっすぐ生きています。

おいしいね。

安心だね。

一緒にいると楽しいね。

そんな小さな毎日を、全力で大切にしているように感じます。

だから私も、

食べること。

眠ること。

遊ぶこと。

その子らしく安心して暮らせる日々を、そっと見守っていきたいと思っています。


震災のとき、私は一通のメールを送りました。現地には行けなかった。

でもハーブという形で、傷ついた命に寄り添うことができました。

あの経験が教えてくれたこと。

仕事は、生活のためだけではなく、社会とつながる手段にもなるということ。

特別なことをしなくてもいい。

今している仕事の延長線上で、誰かを支えることができる。

ペットシッターとして。植物療法を行う者として。

私はこれからも、売上の一部を命へ還元していきたいと思っています。


ここまで、「いのちのバトン」シリーズを読んでくださり、本当にありがとうございました。

これからもあんみは、ペットさんと飼い主さまの日常にそっと寄り添いながら、やさしさの循環をつないでいきたいと思っています。

あんみについて

ペットシッター・植物療法・タッチケアを通して、
ペットさんと飼い主さまの毎日にそっと寄り添っています。

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ペットシッター日記|いのちのバトンシリーズ

いのちのバトン④|安心をわけあう時間

あんみが大切にしていることのひとつに、「タッチケア」があります。

難しく聞こえるかもしれませんが、わかりやすくいえば、マッサージのようなものです。

けれど、あんみのタッチケアは
「こうしなくてはいけない」という形を決めないことを大事にしています。

上手にしなきゃとか特別なことしなくちゃということではないことです。

ただ、そばにいること。
やさしく触れること。

それだけでも、十分なのだと思っています。


触れることが、すべての始まり

横にいるペットをそっと撫でる。

お腹をかいてあげる。

眉間をかいてあげる。

それだけでもいいんです。

テレビを見ながらでも、鼻歌を歌いながらでも。

「ちゃんとやらなきゃ」と肩に力を入れる必要はありません。

タッチケアでいちばん大切なのは、安心をお互いにわけあうこと。

「大丈夫だよ」

言葉にしなくても、手から伝わっていくものもあります。

そして不思議なことに、撫でているこちらの心まで、少しずつほぐれていくのです。

みぃとの時間の中でも、私はこのタッチケアをとても大切にしていました。

特に好きだったのは、寝る前のおはなしの時間です。

その日あったことを話したり。

夜ごはん、おいしかった?
今日のお散歩、楽しかった?
週末は山に行こうか?

そんなことを話しながら、背中を撫でたり、お腹をさすったり、耳をやさしくマッサージしたり。

この時間ばかりは、いつも元気いっぱいだったみぃも、しっかりと目を開けて耳を澄ませて

私の話を聞いていました。

そして最後は、お決まりの合言葉。

「あしたもいっしょに起きようね」

その言葉を聞くと、みぃは満足したように、自分の寝たい場所へと移動していくのです。

みぃとの日々が教えてくれたこと

みぃが病気と向き合っていた時期、私はとにかくみぃの、となりにいました。

ただ、そばにいて、撫でて、話しかけるだけ。

そのときみぃが見せてくれた安心した表情や、体の力が抜けていく感覚が、タッチケアの原点になっています。

触れることで伝わるものがある。

言葉がなくても、温度と重さと優しさは届く。

そのことをみぃが教えてくれました。

ペットシッターとタッチケア

お留守番しているペットさんたちは、どんなに慣れていても、飼い主さんがいない時間には少なからず不安を感じています。

そんなとき、タッチケアはとても大切な役割を果たします。

体に触れることで「ここは安全だよ」「大丈夫だよ」と伝えることができる。

言葉が通じなくても、温かい手が届けばいい。

難しいことは何もありません。

ただ、そこにいて、触れること。

それがあんみのタッチケアです。

飼い主さんも、ぜひ。そしてプロとして、できること。

もちろん、わたし自身はペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士として、動物たちの身体状態や骨格について学んできました。

触れるときに気をつけた方がいい場所や、その子の状態に合わせた力加減など、専門的な視点も大切にしています。

だからこそ、シッターとして行うタッチケアは、安心を届けながら、その子の小さな変化にも気づけるよう心を配っています。

けれど同時に、

飼い主さまにも、難しく考えずにたくさん触れてほしいと思っています。

上手くでなくても大丈夫。

「大好きだよ」
「一緒にいるよ」

そんな気持ちは、きっとちゃんと伝わっているからです。



次回は最終回です。あんみが売上の一部を命へ還元する理由についてお話しします。🌿

ペットシッター日記|いのちのバトンシリーズ

いのちのバトン 第3回 | 手放したその先に、みぃが教えてくれたこと

これは、東日本大震災のすこし前のお話です。

愛犬みぃは、アレルギー性ブドウ膜炎を発症しました。


左目が見えなくなるかもしれない

抗生物質、ステロイド、点眼、点滴——あらゆる治療を続ける中で、みぃの病状は緑内障へと進んでいきました。左目の失明という現実が、目の前に迫っていました。

その頃から、ハーブや食事によるケアを少しずつ取り入れるようになりました。

体を整えること。

安心して眠れること。

無理をさせず、その子の力を信じること。

植物の力はとてもやさしく、そして静かに、みぃを支えてくれていました。

そして12月のある日、私は心の中でひとつの決断をしました。

たとえ失明したとしても、みぃが楽しく過ごせるようにしよう。

見えることに執着するより、
みぃが安心して過ごせること。

ちゃんと食べて、眠って、笑っていられること。

その方が、ずっと大切なのではないかと思ったのです。

不思議なことに、その覚悟を決めてから、みぃの状態は少しずつ落ち着いていきました。

失明そのものは避けられませんでしたが、緑内障は奇跡的に完治し、その後は穏やかな時間を取り戻していきました。

私はその時、植物の力の大きさを改めて感じました。

そして同時に、

「治すこと」だけがすべてではないこと。

安心できること。
心がほどけること。
その子らしく生きられること。

それらが、命にとってどれほど大切なのかを、みぃから教えてもらった気がしています。

詳しいことはブログの「みぃと歩む」にこれから綴っていきますが、

あの経験があったからこそ、翌年の震災のときに迷わず動けた。

「植物療法は命に寄り添える」という確信が、すでに私の中にあったのだと思います。


できることを、できる形で

みぃとの経験で得た知識と確信を持って、私は震災支援のメールを送りました。

前回の記事でお伝えした保護された動物たちと向き合った時、

私はみぃとの時間の中で感じてきたことを思い出していました。

食べること。

眠ること。

安心できること。

そして、生きることをあきらめないこと。

犬や猫たちは、きっと私たちが思っている以上に強く、やさしい存在です。

だから私は今も、その子自身が持っている力を信じながら、そっと寄り添うことを大切にしています。


ペットシッターという仕事を選んだ理由

みぃとの日々を通して、私はあることを強く感じるようになりました。

飼い主さんが安心してペットを任せられる存在が、もっと必要だということ。

病気の子を抱えながら仕事に行く不安。

旅行や出張のたびに感じる後ろめたさ。

「この子のことをわかってくれる人に、お願いしたい」

そんな願いを持つ飼い主さんが、どれだけいるだろうかと。

みぃの体質、好み、その日の調子——それを一番よくわかっているのは飼い主である私でした。

だからこそ、同じようにペットのことを深く理解した上でお世話できる存在でありたいと思ったのです。

植物療法の知識も、みぃとの経験も、すべてがペットシッターという仕事につながっていきました。


次回は、あんみが大切にしているタッチケアと、寄り添うということについてお話しします。🌿

ペットシッター日記|いのちのバトンシリーズ

いのちのバトン 第2回 | あの日があるから

食べること。
眠ること。
遊べること。

あんみでは、よく「食う・寝る・遊ぶ」が大切だとお話ししています。

簡単な言葉に聞こえるかもしれません。

けれど私は、震災で保護された動物たちと向き合ったとき、
その当たり前が、どれほど尊く、奇跡のようなことなのかを知りました。

2011年3月

東日本大震災が起きたとき、私は自分の無力さに打ちひしがれていました。

現地へ駆けつけることはできない。

瓦礫の撤去もできない。

医療チームでもない。

きっと家族とはぐれてしまった動物たちが、人間と同じように不安や恐怖を感じて、どこかで震えているかもしれない。

そう思いながらも、私はただニュースを見ることしかできませんでした。

「私にできることはなんだろう」

何度も、自分に問いかけていました。

当時私は、ハーブやアロマオイルを使ったケアを、愛犬や友達のワンコたちに行っていました。医療ではないけれど、心と体をそっと支える小さなケア。

そんなとき出会ったのが、個人で立ち上がった「チーム富士丸」の活動でした。

代々木公園での募金活動や物資の告知、そして仙台市被災動物救護センターへの支援に奔走している方々の存在を知りました。

面識はほとんどない。それでも私は、迷いながら一通のメールを書きました。

「ハーブでのケアをさせていただけませんか」

押しつけにならないだろうか。

現場の負担にならないだろうか。

何度も書き直して、送信ボタンを押したあの瞬間を、今でも覚えています。

その後、現地で保護されている犬や猫たちのために、ハーブのブレンドを届ける活動が始まりました。


やせ細っていたラブラドール

最初に相談が届いたのは、ラブラドールレトリバーのことでした。

推定4〜5歳。本来なら筋肉質で堂々とした体つきのはずなのに、写真の中の彼はあばら骨がくっきりと浮き出るほどやせ細っていました。

強いストレスは、食欲だけでなく消化機能そのものを弱らせてしまいます。

私はまず、消化を穏やかに助けるハーブをブレンドし、フードにふりかけのように使っていただけるよう細かく粉砕してお届けしました。

2か月後、報告が届きました。

「フードをよく食べて、少しふっくらしてきました」

胸の奥がじんわりと温かくなりました。体が整うと、心も少しずつ安定していく。命を支える土台は、よく食べてよく眠ることなのだと、あらためて感じた瞬間でした。

不安な夜に鳴いていた柴犬

一頭の柴犬。推定10歳以上。

震災の混乱の中で保護されたその子は、夜になると強い夜泣きと徘徊が続いていました。

慣れ親しんだ匂いも、音も、景色もすべて失われた環境の激変は、シニア犬にとってとても大きな負担です。

リラックスを促し、穏やかに眠りへ導くハーブミックスをお届けしました。

がしかし、そこは柴犬さまです。一筋縄ではいきません。

さらに温湿布用のブレンドも追加して、匂いと温かさの両方で、安心を届けるアプローチをお願いしました。

数週間後、こんな言葉が届きました。

「ほんの少しですが、眠ってくれるようになりました」

劇的な変化ではありません。一晩ぐっすり、というわけでもない。

それでも、夜通し鳴いていた子が少しだけ静かな時間を持てた。

その「ほんの少し」が、体と心を守る大切な時間だったはずです。

支援とは、大きな奇跡を起こすことではなく、小さな安らぎを重ねることなのだと、

あの柴犬は教えてくれました。

腫瘍を抱えて手術を受けたセッター

推定10歳のセッター。保護されたときから腫瘍をかかえていたそうです。

被災という極限状態の中で緊急手術を受けることになりました。

手術は無事に終わりましたが、術後の強いむくみが残っていました。

デトックスを意識したハーブミックスと、リンパの流れをサポートするブレンドをお届けしました。「頑張らせる」のではなく、「整えていく」ことを大切にしながら。

少しずつ体が軽くなり、動きが穏やかになってきたと報告を受けたとき、

高齢のセッターが再び穏やかな時間を取り戻していくのを、遠くから感じました。

最後の一頭を送り出した日

センターにいた犬や猫たちは、一頭ずつ新しい家族のもとへと旅立ちました。そしてついに、最後の一頭にも新しい家族が決まった日。

これは奇跡の物語ではありません。

医療費を支えた寄付、

フードを届けた支援、

現場で汗を流したボランティア、

遠くから祈り見守った人たち——

一つひとつは小さな力です。

でも、それらが重なったとき、最後の一頭まで笑顔で送り出すことができました。

私は現地へ行くことはできませんでした。

それでも、私だからできる形で、命に寄り添うことができました。

そしてあの経験は、今の活動の原点になっています。

犬や猫たちは、きっと私たちが思っている以上に強い存在です。

不安の中でも、傷ついたあとでも、少しずつ食べようとする。

安心できる場所を探そうとする。

もう一度、眠ろうとする。

そして、また生きようとする。

私は、そんな姿をたくさん見てきました。

だからこそ、犬や猫たちは絶対に生きることをあきらめないと信じています。

私たち人間よりも、ずっと強く、やさしく、希望を知っている存在なのかもしれません。

安心して眠れる場所があること。

今日もごはんを食べられること。

少しずつ心がゆるみ、遊ぶ余裕が戻ってくること。

それは、命が「生きていて大丈夫なんだ」と思い出していく過程でもありました。

安心できるペットたちと一緒に暮らせることは、本当は奇跡のようなこと。

だから私は今も、その子の日常を守ることを、何より大切にしています。

あの日つながった想いは、今も静かに、あんみの中に流れ続けています。


次回は、私と愛犬みぃが、植物療法をさらに深めるきっかけとなった出来事についてお話しします。🌿

ペットシッター日記|「いのちのバトン」シリーズについて

プロローグ

はじめまして、 ペットシッター&植物療法士の “あんみ” です。

and mie toの愛称である‟あんみ”には、こんな想いを込めています。

「安心(あん)して、身近(み)に寄り添える存在でありたい」

わたしたちは、
ペットさんと飼い主さまの毎日の中にある、小さな変化や気持ちにそっと耳を傾けながら、
しあわせな時間を育てていくことを大切にしています。

飼い主さまにとっては
「この人なら大丈夫」と思える存在であること。

そしてペットさんにとっても
「この人は味方だ」と感じてもらえること。

それが、あんみの変わらない願いです。

ペットと暮らすということ

ペットさんと一緒に過ごす時間って、毎日のことだから当たり前のように思えるけれど、実はとてもかけがえのない時間の積み重ねだと思っています。

朝ごはんを用意する。

お散歩に行く。

帰ってきたらお出迎えしてくれる。

そして夜は、となりで眠る。

そんな「食う・寝る・遊ぶ」が、安心して毎日続けられること。

それがペットさんにとっての幸せの土台だと、あんみは考えています。

難しい言葉でいえば「経営理念」とか「事業理念」になるのかもしれないけれど(笑)

一番シンプルに言うとそういうことなんです。

あんみに、できること

日々の忙しさ、突然の出張、思わぬ病気やケガ、旅行や帰省……ペットさんのお世話が難しくなる場面って、暮らしていれば必ずやってきます。

そんなとき、飼い主さまに代わってお世話するのがペットシッターの仕事です。

ごはんの用意、お水の交換、トイレの掃除、お散歩や遊び。

ひとつひとつは小さなことだけれど、その子の性格やペースに合わせて、
できるだけ「いつもの時間」をそのまま守ることを大切にしています。

命を未来へつなぐ、もうひとつの想い

あんみにはもうひとつ、大切にしていることがあります。

ペットシッターの売上の一部を、いま守りを必要としている命へのチャリティーとして寄付すること。

目の前にいる子たちのお世話をしながら、まだ出会ったことのない命にもやさしさが届くように。

あなたがあんみを選んでくださることが、そのままいのちのバトンにつながっています。

このシリーズでは、あんみがなぜこの道を選んだのか、植物療法との出会い、そして命と向き合ってきた日々のことを少しずつお話ししていきたいと思います。

どうぞゆっくり、読んでいただけたら嬉しいです🌿

「いのちのバトン」シリーズは3日おきに更新予定です。

ペットシッター日記

こちらでは、ペットシッターで出会ったかわいい子たちのことを

綴っていきます。

たくさんの笑顔を届けていきたいと思っていますので

よろしくお願いいたします。