ペットシッター日記|いのちのバトンシリーズ

いのちのバトン④|安心をわけあう時間

あんみが大切にしていることのひとつに、「タッチケア」があります。

難しく聞こえるかもしれませんが、わかりやすくいえば、マッサージのようなものです。

けれど、あんみのタッチケアは
「こうしなくてはいけない」という形を決めないことを大事にしています。

上手にしなきゃとか特別なことしなくちゃということではないことです。

ただ、そばにいること。
やさしく触れること。

それだけでも、十分なのだと思っています。


触れることが、すべての始まり

横にいるペットをそっと撫でる。

お腹をかいてあげる。

眉間をかいてあげる。

それだけでもいいんです。

テレビを見ながらでも、鼻歌を歌いながらでも。

「ちゃんとやらなきゃ」と肩に力を入れる必要はありません。

タッチケアでいちばん大切なのは、安心をお互いにわけあうこと。

「大丈夫だよ」

言葉にしなくても、手から伝わっていくものもあります。

そして不思議なことに、撫でているこちらの心まで、少しずつほぐれていくのです。

みぃとの時間の中でも、私はこのタッチケアをとても大切にしていました。

特に好きだったのは、寝る前のおはなしの時間です。

その日あったことを話したり。

夜ごはん、おいしかった?
今日のお散歩、楽しかった?
週末は山に行こうか?

そんなことを話しながら、背中を撫でたり、お腹をさすったり、耳をやさしくマッサージしたり。

この時間ばかりは、いつも元気いっぱいだったみぃも、しっかりと目を開けて耳を澄ませて

私の話を聞いていました。

そして最後は、お決まりの合言葉。

「あしたもいっしょに起きようね」

その言葉を聞くと、みぃは満足したように、自分の寝たい場所へと移動していくのです。

みぃとの日々が教えてくれたこと

みぃが病気と向き合っていた時期、私はとにかくみぃの、となりにいました。

ただ、そばにいて、撫でて、話しかけるだけ。

そのときみぃが見せてくれた安心した表情や、体の力が抜けていく感覚が、タッチケアの原点になっています。

触れることで伝わるものがある。

言葉がなくても、温度と重さと優しさは届く。

そのことをみぃが教えてくれました。

ペットシッターとタッチケア

お留守番しているペットさんたちは、どんなに慣れていても、飼い主さんがいない時間には少なからず不安を感じています。

そんなとき、タッチケアはとても大切な役割を果たします。

体に触れることで「ここは安全だよ」「大丈夫だよ」と伝えることができる。

言葉が通じなくても、温かい手が届けばいい。

難しいことは何もありません。

ただ、そこにいて、触れること。

それがあんみのタッチケアです。

飼い主さんも、ぜひ。そしてプロとして、できること。

もちろん、わたし自身はペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士として、動物たちの身体状態や骨格について学んできました。

触れるときに気をつけた方がいい場所や、その子の状態に合わせた力加減など、専門的な視点も大切にしています。

だからこそ、シッターとして行うタッチケアは、安心を届けながら、その子の小さな変化にも気づけるよう心を配っています。

けれど同時に、

飼い主さまにも、難しく考えずにたくさん触れてほしいと思っています。

上手くでなくても大丈夫。

「大好きだよ」
「一緒にいるよ」

そんな気持ちは、きっとちゃんと伝わっているからです。



次回は最終回です。あんみが売上の一部を命へ還元する理由についてお話しします。🌿

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